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アジア・オーストラリア・オセアニア選手権 (2010.10.03~10)


 ブースカからはジョンナムさん、もとい正男さんが出場!
 奥様のキムさん、もといキミさんがレポートしてくれました。


♪マサリィ~まさお~ ドリアン~くさい~♪
(作詞:ハッチ 作曲:ベンチョン 編曲:ハッチ)

AAO_Team_Japanのテーマ曲をHPでお聴かせできないのが残念です。



10月2日
夜、我が家がジャカルタのスカルノハッタ空港に到着してみると、
イベントバッグを持つ我々にわらわらとたくさんの人が寄ってきます。
確か現地フェデレーションの人が到着ロビーで待ってくれているはず。
本物はだれだ~っ

っと、その中に「IWWF」のかすれたロゴのコピーを持ったオジサンが!!!

「荷物運んだ手間賃請求人」やら「関係ないのに手間賃交渉人」など
ワンサカ寄ってくる人をふりきったものの、どうしても一人「手助けするよ」と
ついてくるお兄さんがいます。
最初は「大丈夫、助けはいらないぜベイベ~」とコミュニケーションを取ろうと
(断ろうと)していたどぅさんですが、それでも彼は必死でついてきます。
母国語もたどたどしいどぅさんは、途中放棄「あははは、わかんな~い@日本語」

そうこうしているうちに、イベントバッグとスーツケースを乗せた車はどこかへ走り去り、
いつの間にやら「IWWF」コピーおじさんも見失い、自称「ホテルから手伝いに来た」と
必死で話しかけてくるお兄さんに連れられ、夜のハイウェイに身を沈めたのでした。
嗚呼、もっと英語の授業ちゃんと受けておけば良かった。。。

・・・不安・・・

「そうそう♪君たちのフレンズの女の子4人、ホテルにもう着いているよ~」
えっ?そうなの?早くそれ言ってよ~。よかった~このヒト本物だぁ~。

彼の名前は「アンディ」。なんと海軍の方々が大会の保安にあたってくれ、
各国に一人ずつ担当者を付けてくれていたのでした。



10月3日
事前申込みしていた大会前の練習日。
しかし雨。しかも、まだジャンプコースないし。


「俺がホモロだったら『やっべぇ~間にあわねぇ』って真っ青だなこりゃ」
ジャンプ計測カメラはどこだ?距離ブイは?測量したのかなぁ?
えっ?ジャン台まだワックス塗ってないの?・・・どうしても設営が気になります。



結局、ニュージーランドの練習だけでこの日は終了。
事前申込みをし、練習のために早くジャカルタ入りし、宿泊費も余分にかかっているのに、
日本チームが練習出来なかったのはフェアじゃない!
・・・と、頼もしいハッチとさあやが交渉をしてくれました。
海外で彼女たちがどのように頑張っているのか、垣間見れた気がします。

夜には雅子さんも合流。心強い!!



10月4日
公開練習日。日本チームに与えられた時間は5人で75分。
何を何パスするか選手間で相談し、時間を無駄にしないよう行います。
「こぅさん、ボートの席が空いてるからビデラーとして乗ったらいいよ!」
と、何かにつけて気遣いしてくれるハッチ。まじっすか♪わ~い。

「じゃぁ、次は16mで。沈したらオレどうしたらいいの?拾いに来てくれる?」
どぅさん、私がボートに乗ってるからって全部日本語でしゃべらないでください。
当然ながらドライバーもサブドラも英語しか通じませんからっ。

そしてヒロちゃんがジャンカツをしている時「ブオォォォォッ ブ~ン」???
急に変なタイミングで強いガスが入る?!かと思えば、どぅさんではガスが入らない。
さっきまで「ダンナかい?君も滑るのかい?娘は?」な~んてフレンドリーだった
サブドラの方もドラ席の下に潜ってゴソゴソ。ゴソゴソ。ゴソゴソ。ゴソゴソ~!!!

結局マニュアルで運転しましたとさ。



さあやのジャンカツをボートから初めて見ました。カンド~。
(琵琶湖だと希望者多数で私はボートに乗せてもらえないのです)



夜のデザートはスーパーで購入したドリアン。くっさぁ~~~いのでベランダで。
このひと口がJapanの腹具合を運命付けたのだろうか?!

<インドネシア語講座>
テレマカシ~(Thank you)/アルカヴァ~(How are you)/バイ(Fine)/
ブラパハルガニ(How much)/イモッ(Pretty)(人に対して使う)/
サヤスカバラギリ(I love you)/ナマサヤ**(My name is **)



10月5日
下痢ピッピの魔の手が日本チームに伸びてきました。一人目の餌食はちえちゃん。

他国の公開練習日。無料の3時間ミニツアーを用意してくれていました。
体調の良いメンバーは、ニュージーランド御一行様と、海軍の女性たちとバスに同乗し、
「タマン・ミニ・インドネシア・インダー」へ。



そして日没前。交渉の末、マレーシアの公開練習に加わって、日本の練習時間を確保。


<インドネシアの珍獣>



恐竜の子孫と称されているコモドドラゴン(コモドオオトカゲ)。
肉食で、野生のコモドに旅行者が襲われた事件も過去にはあったそうですが、
タマン・ミニでは触ることが出来ます。今大会のシンボルにもなっています。



10月6日
ピッピの魔の手は次第にみんなにも伸びて、毎朝の挨拶はピッピの形状報告に。
みんな表現力が豊かで笑える。けど、笑えないくらいやばし。

キャプテンミーティング。各国はマネージャーやコーチですが、日本はさあやとハッチが出席。
頼りになるチーム最年少キャプテンです。



そして、トリック予選。
明学OBOGコンビは共にラインで沈んだけれど、女子4人は見事予選通過。

<インドネシア土産>



キティちゃんブランドの指。絶賛発売中



10月7日
ピッピは発熱を伴い始めました。かなりやばし。

そんな中、選手たちはスラ予選とジャンプ予選に出走していきます。
雅子さんもゲートタワージャッジ4時間!!!つ、辛っ

が、8歳女児はダウン。終日部屋で軟禁です。
「間もなく出走!」と電話をもらうたび、私は水面と部屋を往復ダッシュ。
部屋で待つ娘からは「ママ!滑ってるのビデオ撮ってきて見せて」と指示されました(笑)
幸い娘も夜には解熱。



スラローム・ジャンプ共に全員予選通過。
ウエイクの大江原由香選手・苫米地恵選手も合流してオープニングセレモニーです。



水上スキー界のTOP。IWWF会長とチームジャパンで写真を撮りました!!
けど。あれ?私のカメラには映ってない~(泣)どなたかデータくださいませ。



10月8日
ピッピが液体からジェル状へ変化しはじめると、胃痛の症状を訴えるメンバー。
引続きやばし。

この日はジャンプDAY。女子予選の残りに加え男女決勝。



カミカゼMやランチャーHなど荒技を繰り出す中、ちえちゃんが確実に距離を伸ばしました。
期待のさあやとハッチは翌日に持ち越し。



食事は結構いけます。ウマイです。
・・・たとえ出口へ直通で、ロクに体内に留まらないとしても、ウマイものはウマイんだなぁ。
しかし、みんなそれぞれ何にあたったんだろう。滑りも腹も、さあやが一番強いぞ!

<インドネシア郷土料理>
ナシゴレン(インドネシア風チャーハン、エビせん・焼き鳥なども一緒にワンプレート)
ミーゴレン(インドネシア風やきそば)



10月9日
液体から固体に向けて少しずつピッピの進化は始まった・・・。やばいヤマは越えたかも。

早朝は雨&予報も終日雨天のためスケジュールはウエイクに変更。
一日休養日となったので「スラバヤ通り」へ。



その夜・・・。国際ジャッジの雅子さんが、AAOのTCに選出されました。
おめでとうございま~す!!!

<インドネシア交通事情>
ジャカルタは高速道路が整備されています。が、一般道路では信号を殆ど見かけません。
車線もありません。渋滞し始めると、3車線くらいの幅に車5台・バイク2台・3輪車1台ほどが
ひしめき、その合間を歩行者や物売りがどんどん横断していきます。
中央分離帯はあるけれど、バイクも車も乗り越えます。
バイクは2~4人乗りで当然ノーヘル。雨の時は1枚のレインコートに同乗者全員隠れます。
渋滞で停車すると、夜はベンチョンが自作の歌を歌いながら寄ってきたりします。
♪マサリィ~マサラ~♪



そんな中、POLICEにつかまっているバイクを1台発見!
こんな交通無法地帯でいったい何をしたら捕まるんだ?



10月10日
スーパーで購入したバナナ・ヨーグルト・パン・スープ・ポカリなどに助けられ、
いよいよ大会最終日です。

女子ジャンプ決勝(165台)・男女スラ&トリ決勝。
大会スケジュールを全て行おうと、ガリガリガリまわし=うねうね~。

それでも強い選手は強い。オーストラリアやニュージーランドの滑りは圧巻。
ヒロちゃんも予選決勝を通じてトリック好調だし、さあやもハッチも結果を出す本番の強さ。
みんな、本当におめでとう!!!




廣澤沙綾選手
アジア総合3連覇
アジアスラローム2位
アジアトリック3位
アジアジャンプ優勝
アジア・オーストラリア・オセアニア総合3位入賞
アジア・オーストラリア・オセアニアジャンプ優勝

神谷晴江選手
アジアジャンプ3位
アジア・オーストラリア・オセアニアジャンプ3位

小森寛子選手
アジアトリック2位
(ヒロちゃん、ごめん~表彰写真がカメラになかったよ~)


AAOの写真集はコチラ


追伸:
設営も運営もしなくていい大会は睡眠時間がいっぱいでうれしかった~♪しみじみ


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