7月中旬に日本列島に上陸した大型台風、マーゴン。
池への影響も少なからずありました。
高室のジャンプ台は、4点のアンカーで固定されていますが、
近年アンカーの噛みが悪く、ちょっとした風で大きく歪むこともしばしば。
そんな折、近畿地方に大型台風の接近が報じられました。
思ったより大きな被害は無かったのですが、
ジャンプ台のアンカーはやはり大きく動いており、入れなおすハメに。
ところが、アンカーを持ち上げてみたら、
かつて入れたと思われる土嚢&ロープのもじゃもじゃがんじがらめやら、
直径15cmくらいある送水パイプやら、見慣れないものが釣れる釣れる。
ジャンプ台の位置決めに必要な落としブイも、
水底の未確認物体に引っかかって位置がぜんぜん合わない模様。
「何かわからないことが水底で起こっている。潜ってみるしかない・・・」
覚悟を決めたモーリー。
モーリーはPADIライセンスを持つ、有資格者。
池で潜るのは、Tヌラが船外機を誤って沈めて以来5年ぶりの2回目。
さすがのモーリーにも不安の色が。
「怪しいバイオ浄水器のおかげで、近年池は汚れる一方だ。
特に今年はバオウが異常発生しているし、ザリガニも多いけど、セミはなんか少ない。
大丈夫だろうか・・・?」
華麗なるバックロール・エントリー!
ブクブク・・・
沈む体。徐々に下がる水温。
脳裏に不安が広がってゆく中、モーリーは信じられない光景を目にしました。
「なんだこの光景は!」
池の底に広がっていたのは、サンゴ礁が広がる美しい光景でした。
キラキラと光が降り注ぎ、バスの稚魚が戯れています。
モーリーはその美しい光景に圧倒されました。
「高室池は大概きれいな池だと思っていたけど、まさかここまでとは。
淡水の高室池にサンゴ礁が広がっている!
高室は汚れてなんかいない!生きかえったんだー!」
もうモーリーの頭の中からは、ジャン台のアンカーのことなんて消え失せていました。
おわり