昨年末からずっと弄んできたジャンプ台が、
ようやく手を離れそうです。
詳しくはFACTORYをご覧ください。
2011年4月
■軽薄エプロン
2011年4月9-10日
いよいよエプロンを取り付けます。
ジャン台をホイスト下の水面まで寄せてきて、
エプロン自体はホイストで吊って定位置まで持っていきます。
いままでのクソ重いエプロンに比べ、感覚的に半分以下になった波板エプロンは、
大人4人で余裕で運べます。
エプロンはジャン台本体とボルトナットで繋げます。
しのさん、ハンマーなど駆使して、一つ一つ隙を伺うように穴にハメていきます。
下のほうはまるで水の中なので、心眼とフォースの力が必要です。
とりあえずエプロンの取り付けは完了です。
あとは適当な角度に固定すれば終わりなのですが、これがなかなか難しいのです。
エプロンの角度をいままでよりゆるーくしようと思うと、
いままでの「つっかえ」はそのままでは使えません。
いままでのつっかえ。これをうまく利用したいと思います。
こんなのをいくつか作って、番線で結束し、「つっかえ」の延長をします。
取り付け風景。番線作業はボスの独壇場です。
僕はいまだに番線結束のコツがわかりません。
エプロンがうまく広がりました。出口側が浮いているのはご愛嬌。
ランチャー!!
中はこんな感じ。波板を光が通るから、ジャン台の中が明るい!これ新しい!
■ランプ仕上げ
2011年4月16-17日
ルールブックによると、ランプおよびエプロン喫水部分には、
ランプ長が一目でわかるような標線をつける必要があるようです。
6.4mと6.8mにあるのが望ましいとのことなんですが、
この際もっと細かく標線をつけて、調整作業をしやすくしましょう。
5cmごとのストライプにしてみました。
数字の書いてある白線は、上端がその寸法になってます。
文字はカッターでちまちま切り抜いてマスキング。無駄に芸細です。
切り抜き作業に余裕で30分以上かけてます。
あとはワックスを塗れば完成です。
いつものコンロと鍋を用意します。
ワックス塗りには天気が重要です。
ランプや気温が十分温まってないと、ワックスが直ぐに固まってしまい、
滑らかに仕上がりにくくなるからです。
幸いこの日はいい天気。
端からちゃっちゃか塗っていきます。
塗り終わり直後。重なり部分や、ダレ、毛羽立ちなど白くなってもとりあえずOK。
ヘラなどを駆使して厚塗り部分を削り、毛羽立ちを撫で付けていきます。
するとこんな感じに。
時間が経つと、もっと馴染んでくるので、こんなもんで完成とします。
■居住性の改善
別にジャンプ台に住むつもりはありませんが、
歩きやすいのはいいことです。
いままでのジャン台居住区域。L字鋼の端部が上に向いてて、
足の踏み場がありません。なんか危険な感じですね。
旧ランプの廃材をうまく使って、モーリー社長が床を作ってくれました。
うんうん、住めそうな感じになってきました。
■高さと長さと重さと腰と
2011年4月23-24日
ジャンプ台がジャンプ台になるためには、入り口部分が水の中になくてはなりません。
これでは入り口につまずきます。考えただけでちびりそうです。
今回のジャンプ台は、今までに比べてエプロンがかなり軽量化されており、
沈めるためには今まで以上に重りが必要になることが予想されます。
重りは主に3種類。
・ブロック :コンパクトなので入り口付近に配置します。狭いから置くのは大変。腰が。
・ポリ缶 :水を入れるだけで20kgになってくれるので取り回しが楽です。水に浮くし。
・U字溝 ...
■波板を張る
2011年3月12日
前回の試作を踏まえて、エプロンの製作にとりかかりましょう。
まずは材料の調達です。
・セキスイイボ竹 たくさん(φ11mm、90cmと120cm)
・塩ビ管 たくさん(内径13mm、長さ60mmくらい)
・塩ビ管留金具 たくさん
・木ネジ たくさん
・インシュロック たくさん
・波板(ポリカ製、不透明白色) 長さいろいろ
・ステンワンタッチフック たくさん
・木片(桧、60×60mm、長さ150mmくらい、φ8mmの貫通孔) たくさん
だいたいこんなもんでしょうか。
数量は、エプロンの形状次第なんであんまり細かく書きません。
なるべく廃材と汎用品で構成したいと思います。
特殊な部品は高いので、たくさん使う材料はなるべく汎用的なものを選択しました。
まず土台となる木片をボルトで取り付けます。
あとはたいしたことしてないんで、写真でご紹介します。
コールタール塗り
子エプロン土台設置
波板土台完成
緑の棒はジップタイで横ずれ防止
緑の棒に波板を取り付けて・・・
こんな感じに。
波板を切るためだけの『波板切り鋏』でちょきちょき。
完成~。裏から見るとこんな感じです。
どうも計画に問題がありそうで、フックがポコポコ取れていく・・・
ジップタイでこそっと保険をかけてますが、そのうち全部ジップタイになるかも(汗)
この夏、台風でエプロンはどう舞い飛ぶか。ミモノです。
■子エプロンの結末
2011年4月2-3日くらい
さて、問題は子エプロン側のエプロンです。
度々の設計変更により、結局エプロン自体を大きく開くことにし、
子エプロンはエプロン本体に引っ付くことになりました。
そろそろ文章書くのがめんどくさいので、以下も写真を見てください・・・
子エプロンの取り付け具合を見るために、一度仮組み。
子エプロンの基礎部分。こんな感じかしら。
もっかい仮組み。寸法を確認します。
角度も良さそうです。
あとはパーツの切り出しと組み付けだけです。
色塗りもします。やっぱりエプロンは白でしょう。
出来てきました。ふぅ。
■最悪の事態
2011年3月21日
さて、ちゃんと固まってるかどうか。どきどきしながら見に行きます。
結果は・・・最悪でした。
表面は雨に打たれてぶっつぶつ。
おまけにほとんど硬化していません。
正直青ざめました。そして後悔しました。
「なんで強行したんだろう・・・雨が降るのはわかってたのにー!」
後悔してても始まらないので、色々頭をめぐらせました。
この先硬化は進むのか、どう対処すべきなのか。
まず最悪のケースを想定しました。
一番困るのは、このまま永久に固まらないケースです。
その場合、アセトンなどで拭い去るか、一か八かそのまま塗り重ねるしかありません。
そのケースを想定して、とりあえず拭えるだけ拭ってみることにしました。
「はぁ~・・・」ため息交じりでモップを動かします。
はっきり言って全然取れませんでした。
この後、ウエス、ヘラなどで実硬化部分を取れるだけ取って、
いやになったので出来るだけやって、硬化が進むことを祈りつつ
あとは来週に回すことになりました。
こういうとき、悪いことは続くものです。
ジャンプ台の位置を調整していたら、水中で浮き代わりになっているバスタブから
「ボコォ」
という音が。
どうやら何らかのトラブルで空気が抜けたようです・・・
このままでは入り口部分が水没して作業が続けられません。
仕方ないので水中です。今年はまだまだすげー寒いです。
まずは水中に落ちてしまったバスタブをサルベージ。さびー。
バスタブの足が割れていたので、転び防止が緩んでしまったようです。
再度固定しなおします。
もじもじくんスタイル。
水中で設置、コンプレッサーでエアーを送り、ミッションコンプリート。
寒くてハゲそうです。
■トップコートやり直し
先週の悲劇からの1週間、
FRP有識者から対処法についての意見を聞きつつ、
憂鬱な気分で過ごしました。
2011年3月26、27日
さて、再度ランプのチェックです。
・・・不幸中の幸い、なんとか全面固まっていました。
固まってくれてさえいれば、サンダーで研磨して塗りなおすことが出来ます。
とはいえ、雨で表面がぼっこぼこなので、
トップコート層はほとんど削らねばなりません。
表面に浮いているワックスも層間接着を阻害するので、取り除きたいところです。
とにかくひたすら削ります。削りまくります。
トップコートは全部で20kg弱塗布しました。
この大部分を削るとなると、相当量の削りカスが発生します。
回収しきれない削りカスが風に飛ばされ、水面に赤潮のような筋を作ります。
池の水は農業用水となるので、なんとか回収しなくてはなりません。
とりあえず拡散防止のためにモップで拭き取ったり、網ですくったり、色々あがきました。
急遽作った削りカスろ過装置。案外優秀です。
そんなことをしつつ一日半ひたすら削り、ようやく全面終了しました。
こんどは失敗は許されません。
天気予報を確認し、準備を整え、いざ再塗装。
年に2回も塗らせてしまって申し訳ないです・・・
今度こそ完成です。天気もOK。あとは硬化を待つだけです。
夕方には硬化しました。映りこむほどきれいな仕上がり。
滑り出したらとまるのが大変なほど。
どれぐらいつるつるかは、以下の動画でご確認ください ...