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ランプをとりつくろう(2011.03.21-04.03)


■最悪の事態

 2011年3月21日
 
 さて、ちゃんと固まってるかどうか。どきどきしながら見に行きます。

 
  結果は・・・最悪でした。
 表面は雨に打たれてぶっつぶつ。
 おまけにほとんど硬化していません。

 正直青ざめました。そして後悔しました。
 「なんで強行したんだろう・・・雨が降るのはわかってたのにー!」

 後悔してても始まらないので、色々頭をめぐらせました。
 この先硬化は進むのか、どう対処すべきなのか。
 
 まず最悪のケースを想定しました。
 一番困るのは、このまま永久に固まらないケースです。
 その場合、アセトンなどで拭い去るか、一か八かそのまま塗り重ねるしかありません。

 そのケースを想定して、とりあえず拭えるだけ拭ってみることにしました。
 
 「はぁ~・・・」ため息交じりでモップを動かします。
 はっきり言って全然取れませんでした。
 この後、ウエス、ヘラなどで実硬化部分を取れるだけ取って、
 いやになったので出来るだけやって、硬化が進むことを祈りつつ
 あとは来週に回すことになりました。

 
 こういうとき、悪いことは続くものです。
 ジャンプ台の位置を調整していたら、水中で浮き代わりになっているバスタブから
 「ボコォ」
 という音が。
 どうやら何らかのトラブルで空気が抜けたようです・・・

 このままでは入り口部分が水没して作業が続けられません。
 仕方ないので水中です。今年はまだまだすげー寒いです。

 
 まずは水中に落ちてしまったバスタブをサルベージ。さびー。

 
 バスタブの足が割れていたので、転び防止が緩んでしまったようです。
 再度固定しなおします。

 
 もじもじくんスタイル。

 
 水中で設置、コンプレッサーでエアーを送り、ミッションコンプリート。
 寒くてハゲそうです。


■トップコートやり直し
 先週の悲劇からの1週間、
 FRP有識者から対処法についての意見を聞きつつ、
 憂鬱な気分で過ごしました。

 2011年3月26、27日
 さて、再度ランプのチェックです。

 ・・・不幸中の幸い、なんとか全面固まっていました。
 固まってくれてさえいれば、サンダーで研磨して塗りなおすことが出来ます。

 とはいえ、雨で表面がぼっこぼこなので、
 トップコート層はほとんど削らねばなりません。
 表面に浮いているワックスも層間接着を阻害するので、取り除きたいところです。

 
 とにかくひたすら削ります。削りまくります。

 トップコートは全部で20kg弱塗布しました。
 この大部分を削るとなると、相当量の削りカスが発生します。
 回収しきれない削りカスが風に飛ばされ、水面に赤潮のような筋を作ります。
 池の水は農業用水となるので、なんとか回収しなくてはなりません。

 とりあえず拡散防止のためにモップで拭き取ったり、網ですくったり、色々あがきました。
 
 急遽作った削りカスろ過装置。案外優秀です。

 
 
 そんなことをしつつ一日半ひたすら削り、ようやく全面終了しました。

 こんどは失敗は許されません。
 天気予報を確認し、準備を整え、いざ再塗装。
 
 年に2回も塗らせてしまって申し訳ないです・・・
 
 
 今度こそ完成です。天気もOK。あとは硬化を待つだけです。

 
 夕方には硬化しました。映りこむほどきれいな仕上がり。
 滑り出したらとまるのが大変なほど。

 どれぐらいつるつるかは、以下の動画でご確認ください。

 これでランプはほぼ完成です。


■仕上げ
 2011年4月3日
 トップコートを塗る際、ローラーで出来た毛羽立ちや、硬化中にのったゴミ、
 塗布中に容器の中でゲル化してしまった破片などのせいで、
 ランプ表面には細かい突起がいっぱいあります。

 このままではジャン板に傷がついてしまいそうです。
 
 そこで、240番くらいのサンドペーパーでサンディングします。

 
 「あ~、つるつるすぎて頬ずりできちゃう」
 
 あとはワックスを塗ればランプは完璧です。


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