Article


2022年

くわまんとホルモンとタスク(2022.06.11-12)


高室にめずらしい客がきました。

 

くわやまきょうすけ君です。むちむちのいい体ですね。

キレキレのスラロームとサービス精神旺盛なトリックで、高室村でひっそり暮らしていた僕たちを魅了してくれました。

 

ひとしきり滑って、夜は恒例の「煌

上質な国産牛の焼肉を頬張ること一時間、

名物のホルモン食べて締めようか、という時間帯になりました。

 

その時突然モーリーのスイッチがONになりました。

モーリー「おい桑山。ホルモンってのはなぁ、ブツブツ…」

ホルモンをクチクチいじりながら語り始めました。

 

「(クパァ)このまま、乗せる!」

 

ゲストであるくわまんに、険しい表情でファンのホルモンの食し方と魅力を説くモーリー。

 

『…はぁ…へぇ…なるほど…ふぅー』

数年ぶりに降りてきたモーリーの御高説を、右から左へ聞き流すくわまん。

 

皮を下にして焼かれるホルモン。

モーリー『裏返してから20秒。トリックの片道時間で体に染みついているはずやろ?くわまん!』

去年からトリックを始めたモーリーの体には、既に20秒の体内時計が完璧に備わっています。

 

モーリー『ジわっと溢れ出るコラーゲン(油)を感じながら、ごはんを口いっぱいに頬張る!』

 

くわまん『…いや、ごはん最近食べないんすよ。』

 

…いまだかつてないほど「モーリーのホルモン漫談」に乗ってこないゲスト、くわまん君でした。

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 翌日、あかねとタスクが来ました。

いつもは水面に出ることを頑なに拒否するタスクは、今日はなんだか滑りそうな予感。

問題は何を使ってどう滑るか。

 

「U字の板じゃもう小さいし、普通の板はまだちょっと…」

「ボディーボードなら浮力もあるしええかも。」

「腹ばいだと市中引き回しみたいだし…座ったら安定するんじゃない?」

 

 

検討の結果、このようになりました。

はい、ニーボードですね。大変お行儀のよくできました。 

 

スタート補助の為に入水したアカネも、思わずウッキー。

 

そろそろ板で滑りましょうね。

全部読む


高室DIVER RETURNS(2022.05.28)


11年前。

一人の男が使命を胸に、勇敢に池底へと潜っていきました。おさらいはこちら

 

 

そして2022年5月。

あの180ポンドのヒーローは僕たちの元に戻ってきました。

---------------------------------------------------------------------------------

 

時は2022年。

謎のウィルスに襲われた世界は混乱を極めていましたが、我がBOOSKAは4年ぶりのTournament開催を決意しました。

しかしウイルスの影響により、艇庫は荒れ果て、ブイは真っ黒、電子レンジも壊れ、桟橋は踏み抜き注意、といった有様。

 

「こんな桟橋じゃ大会なんて無理だ… 大改修が必要だな。」

 

 

桟橋改修プロジェクトが発足し、K、W、Gの遠征学生の手を借りながら順調に進んでいきました。

しかし、突貫工事の作業にはそれなりの犠牲が伴いました。

 

R「あーラチェット落としたー」

G「あーアイホン落としたー」

K&Y「あーガスキャップ落としたー」

 

間抜けな作業員たちは次々と致命的な物を水没させていきます。

このままじゃ池の底はドン・キホーテの陳列棚のようになってしまいます。

 

「”マグネットサルベージャー” も効かないとは。俺が行くしかない、ってか」

モーリーは覚悟を決めました。11年ぶり3回目。

 

今回の装備は前回とは少し違うようです。

「ハンディポンプでチャージするポータブルなボンベ… チャイナ製の危険なアイテムだ。」

さすがのモーリーも、水筒みたいなボンベに不安の色が隠せません。高圧空気を注入するだけでも憚られます。

 

↓ 怪しい中華ボンベに命を預けることにしたモーリー。

「なぁに、問題ない。任せとけ。」

 

華麗なるフロントエントリー

 

ブクブク…

180ポンドに釣り合う5つの鉛ウエイトを装備し、スムーズに沈むモーリー。

モーリーにとって池底は庭も同然。でも油断は禁物です。

 

「チッ、ザリガニの群れがいる。気を取られるな…」

モーリーの天敵、ザリガニの洗礼が不安を煽り、呼吸を乱します。

「このボンベは60分ポンピングしても10分しか持たない… 無駄な呼吸は命取りだ。」 スーーーハーーー

---------------------------------------------------------------------------------

 

そんな彼にも守るべき家族がいます。桟橋で不安そうに見つめるミッツミーとコモーリー。

「モーリー! 何処? モーリーーーー!」 二人の声は水の底までは届きません。

 

10分ほど経ったでしょうか。モーリーはまだ水の中。

みんな、中華のボンベがまさか10分も持つわけない、と諦めはじめていました。

 

 

その時。

 

 

ザバー。

「おいおい。みんなシケた面しやがって。まだ殺さないでくれよ☆」

 

モーリーの手にはラチェットとアイフォーンが握られていました!

「ガスキャップは次回にお預けだな。」

 

もう戻ってこなくてもいいや、と思っていたラチェットと水没アイホンが地上に戻ってきました!

 

「モーリー!モーリー!モーリー!」

池底から戻ってきたヒーローを称える声援は、やしろの森にいつまでも響き渡りました。

 

お わ り

 

(後日、管理人も潜りましたが、ガスキャップを見つけることは全然できませんでした。さすがモーリー。)

全部読む