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高室DIVER (2011.07.30)


 7月中旬に日本列島に上陸した大型台風、マーゴン。
 池への影響も少なからずありました。


高室のジャンプ台は、4点のアンカーで固定されていますが、
近年アンカーの噛みが悪く、ちょっとした風で大きく歪むこともしばしば。

そんな折、近畿地方に大型台風の接近が報じられました。

思ったより大きな被害は無かったのですが、
ジャンプ台のアンカーはやはり大きく動いており、入れなおすハメに。

ところが、アンカーを持ち上げてみたら、
かつて入れたと思われる土嚢&ロープのもじゃもじゃがんじがらめやら、
直径15cmくらいある送水パイプやら、見慣れないものが釣れる釣れる。
ジャンプ台の位置決めに必要な落としブイも、
水底の未確認物体に引っかかって位置がぜんぜん合わない模様。

「何かわからないことが水底で起こっている。潜ってみるしかない・・・」


覚悟を決めたモーリー。
モーリーはPADIライセンスを持つ、有資格者。
池で潜るのは、Tヌラが船外機を誤って沈めて以来5年ぶりの2回目。


さすがのモーリーにも不安の色が。
「怪しいバイオ浄水器のおかげで、近年池は汚れる一方だ。
特に今年はバオウが異常発生しているし、ザリガニも多いけど、セミはなんか少ない。
大丈夫だろうか・・・?」



華麗なるバックロール・エントリー!

ブクブク・・・

沈む体。徐々に下がる水温。

脳裏に不安が広がってゆく中、モーリーは信じられない光景を目にしました。


「なんだこの光景は!」


池の底に広がっていたのは、サンゴ礁が広がる美しい光景でした。
キラキラと光が降り注ぎ、バスの稚魚が戯れています。

モーリーはその美しい光景に圧倒されました。
「高室池は大概きれいな池だと思っていたけど、まさかここまでとは。
淡水の高室池にサンゴ礁が広がっている!
高室は汚れてなんかいない!生きかえったんだー!」

もうモーリーの頭の中からは、ジャン台のアンカーのことなんて消え失せていました。

おわり


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