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試作をしよう(2011.02.26)


■子エプロン

 2011年2月26日
 エプロンを波板で作ることは大体決まりましたが、
 全面波板にしてしまうと、エプロンとしての大事な何かが足りない気がします。
 そうです、強度です。
 
 また、安全性の面から考えた場合、
 海外のジャンプ台みたいに、エプロンがゆるーい傾斜ならば、
 万が一の危険度も減ることでしょう。
 
 そんなことを考えつつ、実際に作るイメージを固めていきます。

 
 ジャンプを飛んだことがある人ならば、
 一度や二度はフィンを折ったことがあるでしょう。
 
 なぜジャン板のフィンは折れるのか。
 賢明な皆さんは薄々気づいておられることと思いますが、
 それは、あなたがエプロンから入ってしまったからなのです。

 エプロンからの進入は、大変危険であり、失格行為です。
 そんなところから入りそうならば、本来迷わず拒否をしてほしいもんですが、
 経験不足、若気の至り、目が悪い、校風、などなどの理由により、
 エプロンから入ってしまうケースがしばしばあります。

 そんなときの為に、せめて入り口右側付近だけでも、
 ある程度の剛性を考えて、かつ傾斜にも気を使い、
 面を再構成して追加すべきだと考えました。

 その追加部分を、ここでは「子エプロン」と呼ぶことにします。
 
 価格、入手しやすさ、加工しやすさなど考え合わせても、
 やはりベニヤがいいでしょう。
 ベニヤは普通の木材に比べても、輪をかけて水に弱いので、
 コールタールで下処理をする予定です。
 
 そのベニヤは、ランプやエプロンの廃材を再利用しようかとも思いましたが、
 結構傷みが激しいし、900×1800で1000円程度なので、
 新調することにしました。

 さて、難しいのは設計です。
 ただでさえ斜めってるエプロンに、さらに斜めの傾斜を付け足そうというのですから、
 サインコサインタンジェントの手を借りなくてはなりません。

 
 「さいんこさいん・・・わからん・・・ぶつぶつ。」

 いろんな部材の実測から、旧ランプの傾斜は56度であったことがわかりました。
 たぶん。
 子エプロンはさらにゆるく作ろうと思ってるので、
 40度くらいになるよう、設計を始めました。

 そこまで決まれば斜面の寸法はなんとか出せるので、
 とりあえずエイヤで切ってしまいます。
 
 寸法を測り、カット線をチョークでとって、丸鋸でわーっと切ってしまいます。
 
 
 斜面の切り出しが終わりました。
 寸法合ってるんかな・・・面同士の組み合い方が複雑で、
 正直あんまり自信が無いのです。

 これをどうやってエプロンに取り付けるか。
 これを考えるのが一番の難関です。
 
 部材同士の接合方法、素材の選定、構造的な剛性の確保、寸法の計算・・・
 いろいろ悩んだ結果、1つの構造に至って試作にはいりました。
 (が、翌週ボスに却下されました。)
 
 こんな感じで考えてたんですが・・・詳しくは割愛します。
■おまけ
 
 計算でテンパったので、とりあえず1/50模型を作ってみました。
 こんな感じになる予定です。

 
 みなさんおなじみの風景。まだ甘い?

2011.02.26 ジャン台修理

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